いろいろ思う通りにいかないことがあっても、「そういう星のもとに生まれた」と思い込むことで嚥下している←ただの現実逃避
stuffed -2024.11.25
魅力的な対象は自分が善く生きるほどに出会うものだが、今そばで支えてくれている存在を何より大切にしたいと思う 我が心はくまとともに そういう点において、僕にはきみしかいません
ブラジャー -2024.10.14
5年ぶりくらいに下着を新調しに下着屋さんに行った。買ってなさすぎて、まともなブラジャーをつけてなさすぎて何年前かも忘れた
電車に乗って梅田まで出て苦手な人混みを掻き分けてたどり着いた。ネットで検索しておいた下着屋さんに一目散に早歩きした。平日なのになんでこんなに人が多いんだと思ったけど、今日は祝日か。
店の中はあんまり混んでなくて、レースとかビジューのキラキラを湛えた女の子のための鎧がびっしりと並んでいた ちょっと息を呑んだ
普段からできる限りブラジャーはつけないし、つけたとしてもワイヤーのない布当て程度のものだけだったから、初めてブラジャーを買ってもらった少女の時代を思い出した。
とりあえずサイズを測ってもらって、いくつかピックアップして試着した。手に取る時も遠慮がちになってしまう 初恋の女の子と手を繋ぐ時みたいな気持ち 繊細なレースに縁取られた柔らかい、けれどもしっかりとワイヤーのはいった戦闘服じみた被服 つけたあとは店員さんが調節してくれる。体に少し触れても大丈夫でしょうか?といいながら丁寧に胸の肉を枠におさめてくれる。起き上がっていただいて大丈夫です。手慣れた手つきで、収穫した桃を傷つけないよう検品するみたいに 不思議な職業だなと思った 色んな女の乳を測って適した鎧を選んでいく 変なの。私からしたら私だけの胸だけど、店員さんからしたら、ベルトコンベアーに流れてくるいろんな形のモノでしかないんだろうな でも店員さんにも固有の乳がついてる。変なのー
キラキラのブラジャーをつけた姿を鏡で見て、似合わなさすぎて笑ってしまった 確かに女の形をした肉体と、そこにフィットするフェミニンなブラジャーと、荒涼とした人間性が半畳ほどのフラットなベージュの個室に押し込められている けど不思議とそれは受け入れられないものではなく、なんとなく、悪くないなと思った 店員さんにも、だめよ、きちんとワイヤーの入ったブラをつけなきゃ。と叱られたし そう思って3つほど買って帰った
喫煙できるいつもの喫茶店で人を待とうと寄るとなんと並びができてた。自分の番になった時、無愛想な自分よりいくらか若い女の店員から、「ハタチは超えられてますか?」と聞かれてびっくりしながら身分証出そうとすると「結構です。」と言われて顔面殴ってやろうかと思った 二十歳どころかもうすぐ三十路だわ。年相応の女にはなれないまま現代資本主義社会とズレたまま老いていくんだろうな ラッキーな人生。ピンクのビニール袋に押し込められたブラジャーたちが向かいの席で笑っている あの店員にも二つの乳房がついていてブラジャーに大切に守られてるんだろう 店の中の女たちのブラジャーを想像しながら煙草を吸っている
雑魚サーファー -2024.09.05
気づいたら息が止まってる 浅い呼吸しかできない この辺りは酸素が薄い気がする
波に飲まれて大量の水飲み込みながらなんとか溺死せず揺蕩ってるけど、また待ってれば波に乗れるようになる?いつか終わる?こんな毎日が またいつものやつだったわって笑えんのかな それとも今回で終わり?わからないこと自体にも不安になる ただただ消えたいと思う。私の人生には価値があると思えるけど、それとは別腹で。伝わるかなあ
死にたくなったら物語を摂取する いつものやり方で誤魔化して、なんとかバランスとりなおせたらラッキーかな もっと楽に生きられるようになりたい
川 -2024.08.30
朝が暗いと安心する。今日の淀川はいつもより上品に哀しげで広くて、魂だけ連れていかれそうな景色だった。紺色の中に点々とひかる真っ白な街灯が、冬の訪れを示唆している。
電車を降りると、さっきまでの期待を嘲笑うかのように夏の残滓が湿らして、野良猫がこっちを威嚇してくる。とっ捕まえてぶっ殺して頭を並べてやろうか。お前らがよく昼寝してる広場に。とか思いながら家路を辿った
何かを愛するには余白が必要だと思う。たとえ自分ですらも。今の私にはそれがない 限界ギリギリの容量スレスレで無理やり運転してるから。でもそうせざるを得ないスピードで社会が回っていく。到底追いつけないなと思いながら、布団から動けない時間が増えていく。平気だよみたいな顔するのも疲れてきたよ。
こんな生活がいつまで続くのかな 明日には全てめちゃくちゃになって、跡形もなくなるかもしれないのに、どうして当たり前に薄ら笑いを浮かべてられるんだろう。君も、私も
全部がそう決まっていたかのように、一つの大きな流れに収束して、疑念すら抱けなければいいのに。
犬になりたい-2024.05.09
自分にとっては超親愛の証な言動も、心の壁が柔らかい人にとっては歩く時に出る左右の手足のようなもので、彼らのそのような(単なる)呼吸は、私にとっては天変地異だったりして、想像力では事足りぬ隔たりに四苦八苦している これが人間関係?だとしたら私は犬になりたいよ。あまりにも難しく、あまりにも身に余る
私の場合
音楽で伝えたいことなんて無い 私が生きていることによって水面にできる波紋みたいなものでしかない。自分が歩いたり走ったり止まったりした時に周りの空気の形が変わって、その時に大きなエネルギーが生まれる 生きていくためには、それを観測して書き留めて形にし放出することが必要な人種もいる それだけのことだと思う 音楽なんて内向的であればあるほどリアルだろうが 誰かを救いたいなんて烏滸がましいにも程があり、大変に反吐ものです。私の具体的な日々が聴く人の日々にリンクして、結果的に何か良い作用をもたらすことができればそれは大変喜ばしいことで、それ自体が目的であっては面白いものはできないと思います