POOR LOVE

静かな断末魔

あまりにも散漫なメモ

自分がどうしたいのかがわからない 判断ができないから、日常の小さな場面場面で躓いて身動きが取れなくなる

善く生きるためには、自分の声を聞くということが大切なことのうちの一つだと思っているのだけれど、最近は聞こうとしても全然聞こえない 自他の境界が曖昧になっていて、相手を飲み込んでしまっているのに、自分も流れ出してしまっている 私は一体何をどうすると嬉しくなるのか、はたまた苦しくなるのか?嬉しくなることをそもそも望んでいるのか?それすら、なんにもわからない。決断を避けてそのまま透明になって消失したい すべての責任から解き放たれたい、というのが望みなのかもしれない。だとすれば、他者と関わりながら生きているという状態が難しいということになる 希死念慮なんか抱いてないのに

私には、誰かと共に生きるということはまだ早くて、望むことすら不相応なんだろう そんなことを思う毎日です

失う-2024.03.15

こういう風を感じたのはいつぶりだろう

午後3時の手前、晴れた春の窓際でレースのカーテンが地球の呼吸を模している さながら肋骨の挙動。不規則にも規則的にも見える波が眠気を誘っている

近頃よく昔のことを思い出す。小学校や中学校の頃のこと 雨の日の印象ばかりが残っているのは、晴れた日が日常の代名詞だからなのだろうか トタンの屋根に落ちる弾丸のような音 土の匂い タニシの棲む池の藻の匂い 深い緑の葉から幾度となく落ち続ける大粒の雫とそのゆくえ 薄青い視界 誰もいない校舎の埃っぽい匂い 家族が優しかったこと 擦りむいた膝の痛かったこと

数少ない晴れた日の思い出は、今日と同じような天気のカーテンの中で眠ったこと 生家とも言える祖母の家の窓際で、座布団の上でよく眠っていた

昔から思い出というものが苦手だ 懐かしむとうっすら憂鬱になるから。二度と手の届かない遠くに行ってしまった、美しかったものごと。でも常に、人生や日々というものは精一杯で、そうあることしかできなかったもので ただ遠くへ行ってしまったというだけのこと それらを大切に思い返し愛でることが、今を貶すことのように思えるのは何故なんだろう。なんとか生きているだけの今ですら、未来の私にとっては遠くに霞む美しい宝石となるのだろうか。

思い返せば、私はいつだって寂しかった 今だってそう、この先もきっと。ただ懸命に生きて、また思い返して、不安なまま進んでいくしかないんだろう。ただの石ころが宝石に見える頃には、今よりも多くのものを愛せるようになっていますように。

 

 

 

 

 

脳ゲロ-2023.11.16

風邪をひき続けており、いい加減嫌気がさして鼻水を拭くのをやめたら「それは社会的動物たる人間とは言えないだろ」と脳内の人間に言われた うるせえと声が漏れたことすらどうでもいい 鼻水を垂れ流しながらスーツを着て通勤電車に紛れ込んでいる 保護色もそろそろ機能をしなくなってくる頃

何もかもをぶっ壊して全部更地にしてしまいたい リセット欲と呼んでたけどもはやこれは衝動ですね 今の私を取り巻く全環境から全く無責任に飛んじゃいたい もしかしてこれって希死念慮にかなり近い?貪欲すぎて余計にタチが悪いですね この身体もこの気持ちも全部全部鬱陶しい 綺麗さっぱり消し去って真っさらになりたい。これは25年とちょっと生きてきて分かったことなのだけど、そういう類の願望は自分自身にしか叶えることができない 相互理解は不完全にしか完結しない 愛はその中空に浮かぶ電波塔みたいなもの

私も愛する人も知らない人も動物もみんな世界ごと消えてしまった方が都合がいいのにな。もうめんどくさいよ

 

 

 

 

写真-2023.11.14

なんでみんなそんなにギリギリ限界なのに生き続けようと思うんだろう 私含めて 全員で社会ボイコットしようよ 世の中病みすぎてて怖くなる時あるけど、人類の歴史ってずっとこんなもんなのかな 苦痛のない世界に我々が到達することはあるんだろうか いつまで経っても死は救済として君臨し、それ以上は何もないんじゃないかと思えてしまう

絶望が蔓延する世の中で笑って立っていられる人は本当に尊敬する 周りの雑菌を殺しながら歩いてくれる 同じように息苦しいはずなのに、私もいつかはああなりたい

晴れた冬の日の午前11時って気持ち良すぎてこの時空間に閉じ込められたくなる どこを見渡しても毒沼だらけのこの終わってる世界で二本足で立って進むことは難しい 意味を見出せないから。資本主義社会の病理に侵されてゾンビ化していく人々の腐った眼を掻い潜って、あなたたちに出会えたことの喜びを 溢さないように抱えて、なんとか生きてるけど。いつかは私だってきっと

だから今、できうる限りを切り取って残す 私がここに生きていたと、君が思い出せるように

 

 

 

 

 

飽き性 -2023.11.09

退屈が怖い 一つところにとどまっていられない自分の衝動が怖い、視線は常に"ここではないどこか"に向けられている こんなにも満ち足りた日々のはずがどうして 比較的短いスパンで刺激に肌を触れさせ続けないと生きている自分の輪郭が取れなくなる みんなどうしてルーティンの日々に安心なんかできるの はっきり言って狂ってるよ。あなた方は逆に新しいものを怖がるのね 会話ができない 彼らが宇宙人に見える UMAはきっと私の方なのに。

 

苦労して手に入れた宝物も、次第につまらなく埃を堆積させキラキラをうしなってしまう いつまでも輝きを見せてくれる特別な本物なんて理想だから理想なんだわ けど少しの期待を傾け続けてしまう もしかしたら。今度こそは。

 

きっと私に問題があるのだと思う 足るを知るとか、面白さを発見し続ける力とか、そういうこと 分かってはいるけれどそんな能力すぐには身につかないのよ。そんな簡単に解脱できてたまるかっての 毎日毎分毎秒が修行 退屈さに殺害されないように、精進します。

 

 

 

 

高熱-2023.10.22

何かに乗っ取られてるような感覚 自分でないものが自分を操作しているような 体も心も痛みしか自分のものだと思えない 口からスラスラでてくるこの文字列たちは、私が人間社会を25年とちょっと生きてきて自動化されたモビルスーツが勝手に機能しているに過ぎない。それなのに景色はどんどん通り過ぎて、選択を余儀なくされる 高速で走る列車に乗せられて、どこに行くとも知らず 窓も開かないし誰一人いない 怖くて不安で衝動的に窓をぶっ壊して飛び降りたくなる その衝動ですら私の手の中にはないのに 自分不在のまま自分による自分のための人生が、ものすごい速さで走っていく 線路上のものを撥ねながら 恐ろしくって仕方ないよ 今私はかわいいですか?それとも醜いでしょうか 今ここに生きているかどうかさえ、ステージの上でしか確かめられない 結局私は、ぽっかり開いたぐずぐずに膿んだ穴を、何かでギチギチに埋めて欲しいだけのメスなんだろう ただのメスだから、思想なんてなくって当たり前なのかもしれない。熱い紅茶が飲みたいです