POOR LOVE

静かな断末魔

幽霊  -2022.03.31

人の多い電車に乗ると息がうまくできない 子犬みたいな心臓が小さく尖って速く動く 苦しくて目を瞑って頭を抱える 自分の人生が他人事みたいに、何か大きな流れのようなものに押し流されているように感じる 人生他人事感は年々強くなっていて、存在感がどんどん軽く、薄くなっているように思えて、ただそのことは本当に別にどうでもいい 現実に現実味がなくて、いつも思ってもないことをさも真剣げに話している薄っぺらい私だけが眼下に映っている 薄暗い気分

不快  -2022.03.29

内言語が伝えるのに効果的だった筈なのにいつの間にか乖離して飛躍して本当に自分にしか伝わらない言語になってしまい会話のたびいちいち翻訳するためかなりどもったり数秒あ〜〜しか言えなくなったりしててイライライライラしてしまい爪を噛み深爪

先の言葉が喉の小骨みたいに残っている状態でどうして素直に手を握ったりできますか どれもあまりに本音すぎて撤回のしようが無い もうほとんど終わるつもりだったから、優しくする気が微塵もなかった 胸のあたりに重い気体を抱いてるようなそういう気持ちは、全然求めてないのに はいそうですかと一息に飲み込める可能性が全く無いほどトゲトゲの形をした酷い言葉 正直言って何にもわからないです。

薬を飲んだのに熱が38.5℃あたりから下がらない 眠りに身を任せることに違和感がないとき、どこかに異常があるということに、経験則から近頃やっと気がついた 沈むみたいに眠ったらそのまま永遠の時の流れに収束させられたいとうっとりしながら思った

 

 

 

 

 

悪夢  -2022.02.25

昔この曲が好きだって教えてくれたのだけ覚えてて、その時私はあまりその曲が好きじゃなくて、でも今、聴いてるけど、あなたは、この曲のことも覚えてないだろうと想像し、関わることを許されなくなった数年前から、あなたがどう変わったかも、何も知れなくて、車窓に映った自分が完全に他人に見えた

さよなら、もういかなくちゃ。ほんとに最悪の気分

 

金継ぎ  -2022.02.23

全部他人事みたいに感じる 自分のこと、なにひとつ自分で決められない。すごくどうでもいいから 自分のためにこうして欲しいとか、こうしたいとか、思いつこうとしても何も出てこなくて、ぼんやりと消えたいなあという気持ちが強くなるだけ 最近は、自分のことも周りのことも、大切に出来てないからそう思うんだって少しずつ分かってきたよ 私の行動に影響を受ける人は思ってるより多くて、それは、私が特別とかそういうんじゃなくて、普通に 人と人は関わり合って生きてるから 迷惑をかけたくないって思うと、少し決められる気がする 消極的だけど

はやく自分の中に自分が戻ってきて欲しい。穴と同じ形じゃなくても、パッチワークでもいいから、塞ぎたい。風通しが良すぎて、暗くてとても寒いです 誰かに埋めてもらうんじゃなくて、今度こそ自分で 掻き集めた綺麗な欠片で、もともとよりキラキラした存在になってやる そうなるしか生きながらえる方法がない 私のキラキラがいつか誰かの瞼の裏を焼きますように これもまた呪いです

 

依存症  -2021.02.07

人には人の依存症があるなと思った 人は依存なしには生きられないらしい 私が(今思えば)幼少の頃から抱えている依存は、何が原因でどうすれば癒されるんだろうか 社会生活に支障をきたし続けているので早く治したい できない環境に身を置き自らを制約したところで、違う方法を見つけてまた始まるだけ 倫理的正しさに基づいて思い込んで律しようがどうにか抜け道を探してしまう 根本的に解決するためには抑制じゃ全然足りないらしい 安心したいのかな 体と心がぼろぼろになる前にどうにかしたい このままだと永遠に人を愛せず、誰かに愛してもらえない

  -2022.02.02

毎日は平穏な日常のためにどこまでロマンを犠牲にできるかの戦いだと思う

選択と決断が苦手で、ここぞというときにいつも流されている気がする でもそれは後回しにしてるわけでも思考を放棄してるわけでもない なぜなら、今がその時かどうか どちらが欲しいか 決めてるのは間違いなく私自身だから

数ある選択肢の中で、私が選び続けていくものは何だろう 既に行われた選択に間違いなどなく、ただそうであっただけのことだけど 選び続けることができるだろうか 愛のことを